今回英語できますか? 究極の学習法 井上一馬という本を手に取ってみた。
井上さんは大学で比較文学論を学んだ後、作家活動に入られた方。
バイリンガルでもない筆者がどうやって英語を身につけてきたのか、英語学習の誤解なども含めて詳しく書かれていて非常に参考になった。
今回チェックしたのは例えばこんな記述。
・ゆっくりと落ち着いて自分の英語を話せばそれでいい
・英語を話せないことでコンプレックスを感じたり英語にアレルギーを感じる必要など全くない
・(フランス語習得の方法論から)外国語学習では耳から入ることすなわちリスニングを重視するのが最も大切→これは本文中何回も強調されていた
・私たちが学ぶべきは国際語としての英語
→アメリカ人やイギリス人のように発音する必要がない
・外国語を効率的に学ぶために文法は大切
・外国人が外国語を学ぶ場合には、単語が増えてくると、そうしても母国語での言い方と同じようなむずかしい文章を考えてしまう。ところが、そのために十分なほどの単語を知らない。そこで、何か言おうとするたびに言葉に詰まってしまう、という悪循環におちいってしまう
↓↓
・入門レベルのうちに日常会話の基本的な文型をしっかりと覚えその中で英語を運用する方法を身につけてしまわなければダメ
・リスニングができれば・・・音で英語が頭の中に入っていれば後はそれを引き出す訓練をすればいい
・日本人が置かれている特殊な状況→反復する機会がない
・英語の基本文型が一通り収録してある自分に合いそうな初級用のテキストとテープを買う
・英語の新聞が普通に読めるための語彙はおよそ2万語
・「生きた英語」としてはアメリカのテレビドラマやインタビュー番組などが良い
リスニング教材は聞きっぱなしはダメで何度も聞き返すこと
・日本にいながら生きた英語を読むには USA TODAYや japan times などの英字新聞がいい
・初めはスピーキングの練習も一人で納得いくまでやればよい
・スピーキングの練習では自分の話したいことを話さなければだめ
・基本文型を頭に入れその後、リスニングやリーディングで単語や文章をかなり頭の中に入れたら今度はそれを自分で自由に引き出す練習をすることが大切
・シュリーマンのやり方を参考にスピーキングの練習を思いついた
→私はこのとき必要にせまられて、外国語習得法を一つ見つけたが、この方法を用いると、どんな外国語でもひじょうにらくに覚えられる。このかんたんな方法というのは、なによりもまずこうである。声を出して多読すること、短文を訳すこと、一日に一時間は勉強すること、興味あることについていつも作文を書くこと、その作文を先生の指導をうけて訂正し暗記すること、前の日に直されたものを覚えて、次の授業に暗誦すること。
・著者のメソッド
- 基本構文を覚える
- 1で覚えた基本構文に当てはめて使う単語や熟語をリスニングやリーディングを通じて音で頭の中に蓄える
- スピーキングの練習をして蓄えた英語を頭の中から引き出す回路を作る
個人的には、入門レベルのうちに日常会話の基本的な文型をしっかりと覚えその中で英語を運用する方法を身につけてしまわなければダメ、という部分や一人でいかにスピーキングの練習をするかなどの部分が自分の課題がスピーキングにあることもあり参考になった。
よくよく考えてみるとこれって短英作文を重視したGabaの設立者青野仲達さんが説かれていることにも近いかもしれない、もしくは人気の瞬間英作文のシリーズなんかも同じような考えなのかもしれない。
いずれにしても、何度も読み返したい一冊となった。
■学んだ英語表現
23/81 = twenty three over eighty one
2×3 = two times three is six.
6÷2 = six divided by two is three.
I’ve had a headache since last night. 昨夜から頭が痛くて
英語できますか?目次 :
序章 自分の英語を話す
第1章 日本人は英語が苦手ではない
第2章 私と英語/
第3章 国際語としての英語を学ぶ
第4章 日本の学校英語の問題点
第5章 日本人のための英語学習法
第6章 出直し英語成功法
第7章 リスニングの方法
第8章 リーディングの方法
第9章 スピーキング(&ライティング)の方法
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